« 売れてる本 「新幹線お掃除の天使たち」 | トップページ | 第10回弁護士マイスター公開学習会のご案内 »

2012年11月20日 (火)

トルコ人「ミヤザキ」忘れない 地震で死亡

【「ミヤザキ」忘れない トルコ地震 日本人死亡1年】
              ( 2012年11月18日 日本経済新聞 より)

 トルコ東部ワン周辺で昨年11月に起きた地震で東京の非営利組織(NPO)職員、宮崎淳さん(当時41)が死亡してから1年余り。宮崎さんは直前の10月に発生し600人以上が犠牲となった別の地震の被災地支援に駆けつけていた。トルコ人のために命を落とした日本人――。親日国トルコでは、宮崎さんの名前を付けた施設が続々と出現。「忘れない」との思いを胸に、支援活動も続いている。

【地道な支援に感謝広がる 医院や学校、名前次々】

 宮崎さんはNPO「難民を助ける会」に所属。昨年10月のワン周辺の地震の緊急支援のために現地入りした。30世帯しかない山奥の寒村まで出向き「何が必要ですか」と丁寧に聞いて回る姿を、村人は今も覚えている。宮崎さんを取材した地元カメラマンのイフサン・オズトルクさん(49)は「世界中からワンに来た多くの救出部隊の中で、宮崎さんの活動は特に印象に残った」。地をはうような被災地支援は地元で大きく報じられた。
 しかし、直後の余震で宿泊していたホテルが倒壊し、死亡。トルコ中に衝撃が走った。ワンの村のイスラム教聖職者のアリ・セブディさん(29)は「知らせを聞いて、みんな泣いた」と振り返る。村では宮崎さんも立案に携わったパン焼き窯が今年5月ごろまでに完成。今も主婦が毎日、パンを焼いている。
 この悲報を受けて「ミヤザキ」と命名した施設が各地で相次ぎ誕生している。ワンのユズンジュユル大学付属の歯科医院は事件直後、「アツシ・ミヤザキ歯学部クリニック」に改名した。ムラット・エスキタシチオール副学部長(48)は「遠い国から命懸けでトルコを助けに来てくれた日本人に敬意を表するため」と狙いを話す。医院は地震で損壊し、今は「仮住まい」の体育館に1日約400人の患者が訪れる。同大では宮崎さんの功績を記録した冊子を作成する計画も進んでいる。
 イスタンブールの防災施設も事件直後に「アツシ・ミヤザキ交通教育・防災公園」と改名した。市民の防災意識が高まり、防災講習の受講者数は今年、例年の約7倍になったという。ワンでは4月、宮崎さんの名前を付けた公立小学校の建設が始まり、年内にも完成する。
 地道な支援も続く。「難民を助ける会」は宮崎さんが余震に巻き込まれてから1年となる今月9日、ワンの障害児を支援する計画を本格的に始めた。同日は障害児の私立学校に23台の車いすを寄贈。ファトマヌル・テクブダクさん(12)は「車いすでいろんなところに行きたい」とうれしそう。同会の五十嵐豪さん(35)は「宮崎さんも生きていたらトルコへの息の長い支援を続けていたはず」と話す。10月には同国南東部に流入するシリア難民の支援を始めた。
 宮崎さんと共に倒壊したホテルの下敷きとなり、奇跡的に救出された同僚の近内みゆきさん(33)は、11月から国際協力機構(JICA)のトルコ事務所(アンカラ)で勤務を開始した。「トルコで防災教育や耐震対策に力を入れたい」と考えたのがきっかけだ。「ミヤザキの名前はトルコで永遠に生き続ける」。宮崎さんの運転手を務めたベダット・バイラムさん(55)は思わずあふれた涙をふきながら語った。
(トルコ東部ワンで、花房良祐)

【トルコ銀2行に800億円融資枠】
             (2012年11月17日 日本経済新聞 より)

 (イスタンブール=花房良祐)国際協力銀行(JBIC)はトルコの大手銀2行に合計10億ドル(約810億円)の協調融資枠を設ける。アクバンクに5億ドル、ヤプクレディ銀に5億ドルを設定。2行を通じてトルコ企業の資金調達を支援し、日本企業のインフラ関連機器などの輸出につなげたい考え。
 ヤプクレディに設定する協調融資枠のうち、1億5000万ドル分は再生可能エネルギーの関連機器を支援する。トルコでは地熱発電の普及に力を入れており、国際協力銀はこの分野の需要があるとみている。これとは別にガランティバンクとトルコ輸出入銀行にも融資枠を設定する方向で検討する。

【私の意見】Up63

1 宮崎 淳さんはトルコ東部で発生した地震による被害者の救援のためトルコで活動中、2011年11月9日発生したマグニチュード5.7の地震によりホテルが倒壊し亡くなりました。
 トルコ全土で宮崎さんに哀悼の意が示され、トルコ大統領は天皇陛下に感謝の書簡を送りました。11月12日宮崎さんの遺体がトルコを離れるときイスタンブール空港でトルコ政府による追悼式典が催されました。ひつぎは日の丸に包まれ政府関係者や現地の救助隊員に見送られトルコを後にしました。

2 トルコは地理的にはアジアとヨーロッパの接点の位置にあり95%がアジアのアナトリア半島にあります。しかし、経済的、政治的にはヨーロッパの一員として参加し、NATO、欧州評議会などヨーロッパの地域機関に参加しています。そのような中で多くのトルコ人は日本が大好きで、1890年紀伊半島沖で当時のオスマントルコ帝国の軍艦が沈没した際、近隣住民が生存者を介抱してトルコ側に送り届けた「エルトゥール号遭難事件」がトルコの人々の日本人への親しみと感謝の起点になっているようです。宮崎 淳さんはトルコの人々の親日感を一層高めたと思います。

3 日本政府が100%出資する株式会社国際銀行がトルコの銀行に800億円を融資する件は、宮崎 淳さんの犠牲の上に乗ってトルコから一儲けしようとする魂胆が見えかくれしないでもありませんが、お互いに利用しあうことは悪いことではありませんからね・・・。トルコもEUの国々からは異端視されているかもしれません・・・。ちなみに国土は日本の2倍、人口は56.9%、GDPは21.2%、1人当たりのGDPは38.8%です。日本の物価の高さを考えるとトルコ人と日本人の生活水準は大差がないというところでしょうか。

4 トルコという個性の強い国が日本を愛してくれることはとてもありがたいことで、1年ぶりの記事を見て宮崎 淳さんへの感謝の気持ちをあらたにしました。

|

« 売れてる本 「新幹線お掃除の天使たち」 | トップページ | 第10回弁護士マイスター公開学習会のご案内 »

新聞記事」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 売れてる本 「新幹線お掃除の天使たち」 | トップページ | 第10回弁護士マイスター公開学習会のご案内 »