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2011年3月14日 (月)

東日本大震災「県内死者は万人単位」宮城県

                 (2011年3月14日 朝日新聞 より)

【M9.0に修正】

 気象庁は13日、東日本大震災の地震の規模を示すマグニチュード(M)が、詳しい解析の結果、9.0だったと発表した。これまでは8.8としていた。また、16日午前までにM7.0以上の余震が起きる確率が極めて高いことを明らかにし、今後も最大で震度6強程度の揺れと、津波への警戒を呼びかけた。
 Mが0.2大きくなると地震のエネルギーは2倍になる。今回のエネルギーは1923年の関東大震災の約1450倍。
 1900年以降に起きた地震では、1952年のカムチャツカ地震(M9.0)と並ぶ第4位の規模になる。
 また、気象庁は13日午後5時58分、津波注意報を一斉に解除した。

【宮城県知事見通し「県内死者は万人単位」】

 東日本大震災による死者数が約1700人にのぼることが朝日新聞の調べでわかった。安否確認のできない人の数は1万2千人以上となった。宮城県の村井嘉浩知事は13日、県内の死者数について、万人単位になるとの見通しを示した。

 朝日新聞が、警視庁や各警察本部、自衛隊、自治体などの情報を集計した。結果、死者数は14日午前0時現在、岩手、宮城、福島など12都道府県で1697人以上、安否確認のできない人は1万2412人以上となった。
 うち宮城県での死者は643人。県内では遺体安置所に次々と運び込まれており、竹内直人県警本部長は同日の県災害対策本部会議で「遺体の数が万人単位に及ぶことは必至だ。それを想定して対応してほしい」と発言。村井知事も「私も万人単位になるだろうと思う」と話した。
 死者や安否不明者の数はさらに増えるとみられる。岩手県災害対策本部に寄せられた被害情報によると、釜石市が約3万1千人、大槌町が約1万2千人、山田町が約1万人の住民と連絡が取れない状態だという。市町外に避難している可能性もあるという。
 また、観光庁によると、同庁が日本旅行業協会を通じて、被災地域(青森、岩手、宮城、福島、茨城)への旅行客の安否状況を調べたところ、この地域を訪れていたとみられる約4100人のうち、約2500人の安否が確認できていないことが分かった。

【天声人語】

 坂上二郎さんの逝去も石原都知事の出馬宣言も、えらく前の出来事に思える。わが防災意識の人生観は、「3.11」の前後で一変した。日本に住む限り、誰もが被災者になり得る、「千年に一度」は明日かもしれないと▼もう一つ、震災で変わりそうなのは原子力発電へのまなざしだ。福島第1原発では、建屋が吹っ飛んだ1号機に続き、3号機の異変が伝えられた。関係者の禁句、炉心溶融の字が見出しになり、安全神話は崩れた。「想定外」は言い訳になるまい▼日本の電力は3割近くを原発に頼る。福島を欠く東京電力は、きょうから地域ごとの「輪番停電」を始めるという。悲しみの中で避難生活を強いられる数十万の方々を思い、持ち回りの不便ぐらい喜んで引き受けたい▼あの金曜日の前後には、まさに断層のごとく、異なる日常が横たわる。震災が分かつのは、吉凶、安否、そして生と死。所在不明者の数は千の単位で増え、この地異がいかなる数字で歴史に刻まれるのか、見当もつかない▼いまだ事後ではなく、最中である。役場や警察、消防などの行政が丸ごと津波にのまれ、不気味に沈黙する町が残る。自衛隊や外国の救難チームが続々と現地入りしている。連帯に頼り、善意と使命感にすがる日々がしばらく続く▼地震の規模はマグニチュード9.0に上方修正された。現代文明が経験した地殻変動では五指に入る破壊力である。来るべき東海や首都直下の大地震では、あえて想定外を想定したい。眼前の現実に学ばねば、平穏を断たれた人が浮かばれない。

【私の想うこと】

 2011年3月11日、静かに生活していた三陸海岸ぞいの人々が町ごと津波にさらわれてしまいました。都市に発生した阪神・淡路大震災(1995年1月17日)よりも被災された方の人数は数倍以上になりそうです。リヤス式海岸の恵まれた漁場と美しい風景をもち、私たち日本人にとりどこか心なごむあこがれの地で、私も3度訪れたことがあります。
 ところでこの地では、1896年(明治29年)6月15日に発生した岩手県釜石市沖地震(明治三陸地震M8.2~8.5)により2万1915名の方がなくなり行方不明者が44名と記されています(wikipedia)。1960年(昭和35年)に発生したチリ地震のときも津波により142名の方が亡くなっています。
 そうでなくとも過疎化した町が、その担い手を多く失って、どう立ち直れるのか心配です。日本の社会の全体の支援のあり方の真価が問われています。米国のアナリストは日本は震災先進国であり、都市部の被害は軽微なので数カ月で復興するだろうという予測を述べていましたが、そんなに簡単に経済成長の数字で割り切れるものでもありません。原子力発電所に頼ってきた私たちの電力政策も、安全性の問題に今真正面から向きあわなければなりません。今日の朝刊にがれきの山の前で一人泣き叫ぶ13歳位の少女の写真が写っていましたが、3.11が問いかけるものの悲しみと底知れない重さが伝わってきました。

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