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2008年4月 7日 (月)

女性初の資生堂副社長 岩田喜美枝さん

【-ひと- 女性初の資生堂副社長に就く 
                     岩田喜美枝さん(60)】

                      (3月30日 朝日新聞 より)

 4月から代表権を持つ副社長に昇格、経営全般に目を配る。企業風土改革も担当のひとつ。「もっとのびのび働きやすい会社に改革する。そういう仕事です」
 資生堂の国内グループ社員は約1万3000人いる。その7割が女性だ。管理職に占める比率は4月で17.5%と、国内民間企業の平均約10%を上回る。その中からただひとり経営会議に出席する。
 03年に雇用均等・児童家庭局長で厚生労働省を退職する際、役所が紹介した公益部門の仕事を断った。学生時代、女性の民間企業への就職は狭き門だった。自らも携わった男女雇用機会均等法の制定から20年近く。「今だったら私を採用してくれる会社があるんじゃないかと考えまして」。子育てや介護のための休業制度をいち早く始めた資生堂に以前から注目していた。「私の経験を使ってもらえないでしょうか」。仕事を通じて知っていた当時の池田守男社長に頼み込んだ。
 04年から取締役。仕事と育児の両立を後押しする人事制度に力を入れた。翌年には、小学校入学前の子どもが病気やけがをした場合、年間5日まで休める看護休業制度を導入した。
 副社長として人材登用も重要な仕事。そもそも、評価や活用をきちんとしていれば、管理職がどちらかの性に偏ることはないと考える。「女性の管理職が増えている会社は、男性の力も決して無駄にはしない」が持論だ。

【私の意見】Up63

<岩田さんに大賛成>
 岩田さんの「評価や活用をきちんとしていれば、管理職がどちらかの性に偏ることはない」との考えにも、「女性の管理職が増えている会社は、男性の力も決して無駄にはしない」の持論にも私は大賛成です。

<男一色の世界>
 6月下旬には上場企業の定時株主総会ラッシュとなりますが、私が顧問弁護士の立場でこれらに出席していつも感じてきたのは、まさに男一色の世界だということです。取締役・監査役は勿論のこと役員の意を受けて議事を準備するのも男性。かつては暴力団系の特殊株主が不規則発言をして議長の議事進行を妨害したため、ほとんどの上場会社は男性の社員株主を動員して会社主導の株主総会運営を行ってきました。「議事進行!」「異議なし!」「賛成!」の大合唱のもとに特殊株主に有無を言わすことなく会社提案が採決されていました。実はその頃は私も顧問弁護士として男性社員に声が小さすぎると言って叱咤しながら強引な株主総会運営を指導していました。今は特殊株主もなりをひそめています。会社も“開かれた総会”をめざすようになり女性株主の発言も珍しくありません。しかし今でも会社の取締役席・監査役席に座っているのはほとんどが男性で、株主総会の運営を担当する幹部社員も男性の場合がほとんどです。

<女性と若い人が活発にものを言う会社は明るい>
 私が顧問をしているある中小企業は先代が一から築きあげた会社で、中小企業苦難の時代にもかかわらず好業績を挙げています。先代が亡くなって息子さんが社長になって会社の雰囲気ががらっと変わりました。創立記念日だと言うのに、社長の挨拶もほとんどなく、来賓の挨拶は全くなしで、若い男女の社員が中心になりにぎやかにパーティー風に記念の日がとり行われ、社長も私も”私食べる人”に徹しました。会社の雰囲気がとてもなごやかで明るく若さを感じ、こういう会社はのびると思いました。人も企業も「個性」と「感性」が求められる時代、しかも労働力人口が減っていく日本の社会において、女性が活躍しやすい企業こそ社会に歓迎され、業績ものびると私は信じています。私は株主総会に行く都度、社長に“女性をもっと活用しないといずれは人材が頭打ちになります”と言うようにしています。

<女性のゼネストで男性優位国家をぶちこわせ!>
 そうは言っても残念なことにわが国は世界でもきわだった男性優位国家で、男女共同参画の水準は世界の中できわめて低いところにあります。このことは1月5日付ブログ「坂東眞理子『女性の品格』と男女共同参画」で掲載しましたのでご覧下さい。労働者として最も重要な賃金をとっても男子の一般労働者と女子の一般労働者を対比すると2006年の統計で女性は男性の65.9%にすぎません(所定内給与)。これは一般労働者の比較ですが、女性のパート労働者の賃金は長年にわたって超低賃金のまま据え置かれ、昇給はほとんどありません。そのため夫と別れた後の子供を育てている女性の生活はとても深刻です。私は時折“万国の女性立ち上がれ”と心の中で叫んでいます。仮に日本の女性が24時間ゼネストを7日間実行すれば、日本の企業も男性もたちまちのうちに悲鳴をあげることは確実です。それぐらいの荒療治をしないと強固に築かれた男性優位の社会構造は変わらないように思います。女手一つで子供をゆったりと育てられる社会は男性にとってもゆったりと生きることのできる社会なのです。

<岩田喜美枝さんに喝采>
 仕事と育児の両立を後押しする人事制度に力を入れたり、看護休業制度を導入したり、岩田さんの地味な努力の積み重ねに喝采を送ります。岩田さんの奥底から本物の品格が伝わってきて、この短い記事に私はとても感動しました。
 

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コメント

資生堂の化粧品のホームページに複数の誤りが有ります。指摘をしても間違いを訂正するどころか、誤り自体がないし、業務妨害だと北海道支社のゼネラルマネージャーに言われました。資生堂にはコンプライアンス条項がないのでしょうか?
メールを頂ければ、指摘事項をPDF化したものをお送りできます。猶私個人は厚生労働省医薬品名称調査会長の個人的なブレインとして過去に活動していました。この指摘が素人の思い付きではないことが理解して頂けると思います。

投稿: 小林 和弘 | 2015年2月20日 (金) 18時06分

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