教師と弁護士のホットラインを開設
【教師と弁護士のホットライン】
教師をサポートするホットラインを開設しました。教師の方はどなたでも気軽にご利用下さい。教師による児童・生徒に対する人権侵害もありますが、毎日恒常的に行われているのはむしろ国や地方公共団体や教育委員会による労働法規無視の人権侵害です。このホットラインはこれまで縁の遠かった教師と弁護士をつなぐためのもので、つなぐことによって日本の子どもたちによりよい教育が行われることを願うものです。児童・生徒の人権をぬきにして教師のサポートはありえません。とにかくほとんどの教師がへとへとになり、心もボロボロになっています。私たちは教師に元気をとりもどしてもらって、子どもたちにのびのびとした教育をしてほしいと心から願っています。
【教師は1日13時間労働が当たり前の世界】
<かつての教師の勤務時間>
かつては多くの教師は午後4時から5時の間に学校を出ていました。夏休みも冬休みも生徒ほどではありませんが、民間企業や他の公務員と比べて学校に出る日数が少なくこの点が他の職業の人からうらやましがられていました。ところが今は平均的教師が学校を出るのは午後8時~午後9時が常態化しています。朝は生徒が登校する前に教師は登校するので午前7時30分頃には学校に入っています。ですから教師の在校時間は1日13時間位になります。夏休みは夏休として5日間、冬休みは12月29日から1月3日まで休みだけです。夏休みは企業でもお盆休みがありますから、教師だけが優遇されているわけではありません。冬休みはどこの企業でも休んでいる最低の日数です。
<残業手当なし>
1日8時を超えたからといって残業手当はまったく支給されていません。わずかな手当でお茶をにごしている状況で、これは実質上労働基準法に違反する疑いがあります。午後9時まで学校に居るのに午後5時半頃に退出したように書類を作成している学校もあります。
【子どもたちと向きあう時間がない!】
教師から異口同音に出るのが、それだけ長時間学校にいても、一人一人の生徒のことを考えたり、生徒と向きあう時間が少ないという言葉です。教育委員会から求められる書類の作成に追われ、会議も多く休憩時間も休めず、教師それぞれが自分のことで手一杯で、他の教師のことを思いやるゆとりももつことができません。かなりの教師が疲れはてて定年を待たず退職しています。どこの国でも生徒が登校しない日は教師も登校せず、教材研究や自己研鑽につとめています。かつての日本の教師が特段楽をしていたわけではありません。
【足のひっぱりあいをやめよう】
<教育と市場競争原理>
小泉・安倍の強権的政権は教育の世界に市場競争原理をもちこみ、こどもたちも教師もボロボロにしてしまいました。日本国憲法が保障する三原則①民主主義も②基本的人権の尊重も③平和主義も日本人が自ら勝ち取ったものでないために、日本国民はその値打ちが心底からわかっていません。そのため国民の政治的、社会的成熟度は残念ながらきわめて低水準にあります。
小泉純一郎が「改革!」「抵抗勢力!」と叫べば小泉に反対する政治家はすべて抵抗勢力と思い込む浅薄さが日本国民の中にあります。
<安倍内閣による誤った教育改革>
安倍内閣が推進した教育改革は右翼的思想教育と競争原理を前面に出しわが国の教育を全く誤った路線上を迷走させました。今の日本の教育で大切なことは成績が中位、下位の子どもたちが学ぶことに喜びをもつにはどうしたらよいかということです。世界一すぐれた教育を実践しているフィンランドなどから学ぼうとせず、愚かな為政者たちは戦前型のエリート養成教育を信奉しています。
<世界に誇れる教育を築こう>
何かが起きるといつも教師が批判の矢面に立たされています。しかし、今の日本の教育の問題や青少年の問題は教師の責任で片付けれられることではありません。私たちは愚かな為政者たちに煽られての足の引っぱりあいをもうやめましょう。教師の置かれている状況を理解し、教師とともに世界に誇れる教育を築きましょう。
【教師と弁護士のホットライン開設 -教師ホットライン弁護団準備会-】
「教師と弁護士のホットライン」(相談フォーム)http://www.bengodan.net/kyoshihot/の設置をしました。
<いつでも何でも気軽にアクセス>
このホットラインは、教師の方がいつでも何でも気軽に弁護士にアクセス出来ることを目的として開設しました。多くの教師の方にとり弁護士は縁の薄い、あるいは縁の遠い存在だと思います。気軽に弁護士に意見を聞くということはほとんどなく、身近に知り合いの弁護士がいない教師の方も多いと思います。最近は教師も損害賠償責任保険に入っていて、いざという時には弁護士を依頼するシステムができていると聞いていますが、そのような非常時は別として、日常のちょっとしたことで弁護士の意見を求めることは日本の社会では根づいていないと思います。これは教師にかぎったことではなく、ほとんどの日本人に共通することで、この点については私たち弁護士の側にも責任があります。<今の教師をとりまく過酷な労働環境>
今多くの教師が置かれている状況はきわめて過酷な状況にあると思います。勤務時間一つをとっても、朝7時半には学校に行って、生徒の登校を待ち、会議やさまざまな雑務に追われ、学校を出るのは早くて夜8時すぎというのが日常茶飯事化しています。12時間以上学校に居ながら生徒とゆっくり向きあうゆとりがなく、多くの教師は決められた校務をこなすのに精一杯で休み時間も自由になりません。以前の多くの教師は午後4時頃には学校を出て一人ひとりの生徒のことを考えるゆとりが教師の側にありました。マクドナルドなどの名ばかり管理職のことが問題とされましたが、教師全体が名ばかり管理職で、現在の勤務実態は問題が山積みしています。<孤立する教師たち>
そうではあっても教師の側から現状改善の声が挙がりません。挙げることができないのです。教育委員会、PTA、保護者、生徒の板ばさみの中で孤立しているのが教師の実像のように思います。モンスターペアレント(wikipedia)という言葉が定着するほど保護者の力が強くなっています。板ばさみの中でうつ病に陥り、教壇に復帰することができない教師も少なくありません。教育現場では生徒の自殺や教師の自殺という悲惨な現実が日々発生しています。どちらの場合にも責任追及の矢面に立たされるのは担任教師であったり、校長です。<私たち弁護士チームの自己紹介>
私たちも当然のこととして親族、友人、知人、後輩に多くの教師の知り合いをもっています。そのような中で私たちは“今の先生は気の毒だな”“今の先生はとても疲れている”という認識を共有しています。“心身ともに疲れきっている学校の先生の相談相手になろう”という単純な思いからこの弁護士チームをつくりました。それとともに教師の方と力をあわせて子どもたちがのびのびと学べ、教師がのびのびと教育できる健全な教育現場をとりもどしたいという願いもあります。このチームは“働くうつの人のための弁護団”“働く障害者の弁護団” などにもかかわっています。一緒に取り組んでくれる弁護士は全国にいます。結成まもなくで弁護士体制はまだ十分ではありませんが、できるだけ迅速な対応に心がけます。<ホットラインを利用できる方と利用できる内容>
教師であれば誰でもこのホットラインをご利用できます。校長、副校長、教頭など管理職の方もどうぞご利用下さい。
利用できる内容はどんなことでもかまいません。ご自分が生徒の人権侵害をしたと思って悩んでいる方もご利用ください。教育問題にかぎらず、家族のことなどでもかまいません。また相談でなくても意見を聞きたい、意見を言いたいという場合でもご利用下さい。法的なこととはかぎりません。
一見法律とは無縁なことでも、日本も法治国家ですからあらゆることは法律に結びついています。弁護士の意見を聞いて心の整理ができたということをよく聞きます。
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