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2007年6月15日 (金)

小さな教育大国フィンランド 学力世界トップ

                    (1月14日 日本経済新聞 より)

【小さな教育大国 受験競争無縁】

 国際的な学力調査で、日本を上回る世界トップ水準を誇るフィンランド。人口わずか520万人、国土の4分の1は北極圏にある国が、学力で世界のトップに位置する原動力はどこにあるのか。少人数のクラスや集中的な補習でやる気を引き出す、受験競争とは正反対の「落ちこぼれ」を徹底的になくす取り組みが、小さな教育大国を支えている。
 「テレビゲームなどの自由な時間があるから勉強する気になる」
 「それを文章でどう表現するか考えてみなさい」
 10人足らずの生徒たちと、担任教師のリュミンさん(36)が、ゲームの影響で子どもの勉強時間が減っているという新聞記事を片手に議論している。ヘルシンキ市の市立アルピラ中学校での授業風景。この日の課題は、自分の意見をどう表現するかだ。
 基本的なカリキュラムは全国共通だが、問題の解き方を教えるのではなく、議論しながら自分の頭で問題を解く方法を考えることを重視する同国では、1クラスの生徒数は10~26人と少ない。典型的な公立校の同校は、372人の生徒に40人の教師がいる。

【苦手克服へ集中補習】

 15歳の子どもの読解力や数学的応用力などを調べた経済協力開発機構(OECD)の「学習到達度調査(PISA)」で2000年、03年と2回連続、主要分野のトップを占めた同国だが、塾や受験競争とは無縁で、学力格差を極力なくす手厚い制度が特徴だ。
 授業についていけない子どもに対する集中的な補習授業はその柱の1つ。通常のクラスの中で特に読解力が劣ったり数学が苦手な生徒は、10人ぐらいずつのクラスで補習を受ける。
 「家庭の事情などで読解力が劣る子がいるのは当たり前」とカララハティ校長(62)が言うように、同国では補習は特別なことではない。全小中学生の2割が何らかの補習を受けており、幼稚園にも補習クラスがある。補習を受ける子も「私は勉強が遅れているのでこのクラスに入った」と恥ずかしがらずに話す。
 「重要なのは生徒のやる気をいかに引き出すか」ど同中学校で補習クラスを担当する教師、イハライネンさん(47)。補習での学習指導のみならず、生徒の集中力を高めるためのコンサルティングを行ったり、「生徒とのコミュニケーションが大切」と、インターネットなども使い家庭と連絡を取り合うことも。
 こうした教育は保護者にも大方、好評のよう。「子どもたちが伸び伸びし過ぎて規律が少し足りない」と苦笑する母親(37)も「教師は熱心で、いかに子どもの興味を高めるかに努力している」と評価。別の母親(53)も「どこの学校も教育水準が高いので、競争も必要ないのでは」と話す。
 教育省のピルフォネン部長は「資源のない小国なので人材を無駄にできない。問題を抱えた子どもを放っておかないことが最も重要だ」と強調する。
 ただフィンランドも迷いがないわけではない。現在の水準を維持するためにと、試験をより重視する改革案が同省内で浮上。「金のたまごを産むガチョウを脅かす介入だ」(英紙)と、教育大国の動向は海外からも注目されている。

【国際学習到達度(PISA)ランキング】

[OECD調査。03年の「読解力」]

① フィンランド
② 韓国
③ カナダ
④ オーストラリア
⑤ リヒテンシュタイン
⑥ ニュージーランド
⑦ アイルランド
⑧ スウェーデン
⑨ オランダ
⑩ 香港
⑪ ベルギー
⑫ ノルウェー
⑬ スイス
⑭ 日本
⑮ マカオ

【私の意見】Up63_34

 日本の中学生が数学でも理科でも世界一になったのは遠い昔となりました。日本人の心の中に大国意識が芽ばえ、それが次第次第に大きくなっていくとともに足元はどんどん崩れ落ちていっています。

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