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2007年6月13日 (水)

日本の子供は「孤独」 自殺者も増加

【日本の子供は「先進国の中で最も孤独」
                    ユニセフが先進国比較】

                    (2月15日 日本経済新聞 より)

 日本の子供は「先進国の中で最も孤独」。国連児童基金(ユニセフ)が14日発表した先進国に住む子供たちの「幸福度」に関する調査報告書で、こんな実態が浮き彫りになった。
 報告書は経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち25カ国について各種指標を比較。子供の意識に関する項目の中で「孤独を感じる」と答えた日本の15歳の割合は29.8%で2位のアイスランド(10.3%)以下、フランス(6.4%)や英国(5.4%)などに比べ飛び抜けて高かった。「自分が気まずく感じる」との回答も、日本が18.1%とトップだった。
 子供の物質的な教育環境面でも、日本は先進国中で平均以下との結果が出た。学習用の机やコンピューター、インターネット接続など教育環境の充実度を示す八品目のうち、六品目未満しか持たない15歳が日本では53.3%に上り、ギリシャに次いで高かった。

【自殺、学生・生徒で最悪】
                     (6月7日 日本経済新聞 より)

<自殺者総数9年連続3万人超>
 昨年1年間に自殺した人は3万2千155人で、9年連続で3万人を超えたことが7日、警察庁のまとめでわかった。前年より397人(1.2%)減ったものの、依然として高水準。60歳以上の高齢者が健康問題を理由に自ら命を絶つケースが目立った。若い世代では19歳以下が前年を上回り「学生・生徒」の自殺が過去最多となった。
 警察庁によると、男性の自殺者は前年比3.1%減の2万2千813人で全体の70.9%を占めた。女性は同3.7%増の9千342人で過去4番目の高水準。人口10万人あたりの自殺者数を示す「自殺率」は男性が36.6で、自殺者数が3万人台に乗った1998年以降では2番目に低い。女性は14.3。

<60歳以上も目立つ>
 年代別では60歳以上が最も多く、同2.1%増の1万1千120人。次いで50歳代(7千246人)、40歳代(5千8人)の順で、40歳以上の中高年で全体の72.7%を占めた。60歳以上のほかに前年を上回ったのは19歳以下。2.5%増の623人で、2年連続で600人を超えた。
 職業別では会社員など「被雇用者」が前年比1.8%減の8千163人、自営者が同3.6%減の3千567人、主婦・主夫が同1.7%減の2千658人など軒並み減る中、学生・生徒だけが同2.9%増の886人で、統計を取り始めた78年以降、最多だった。
 遺書があった1万466人の原因・動機をみると、「健康問題」が4千341人で最も多く全体の41.5%。60歳以上が半数近くを占めた。次いで多かった「経済・生活問題」は3千10人で、40、50歳台では原因・動機のトップ。増加率が最も高かったのは、学業不振や学友との不和などの「学校問題」で28.2%増の91人だった。

【私の意見】Up63_33

 物質的には世界一豊かで、世界一安全な国の子どもたちが世界一孤独で、自ら死を選ぶ数が増え続けているという現実を私たちはどう受け止めればよいのでしょうか。戦後62年間日本は豊かで安全であり続けましたから日本人は一見すると誰でも一人で生きていけるように見えます。そのことから“他人にめいわくをかけないで生きる”というのが日本人の一種のモラル感となり、支配的な意識として形成されたように思います。“他人にめいわくをかけないで生きる”というモラル感は、他人にめいわくをかける人を蔑視し冷たい目線で見ることにつながります。戦後でも昭和20年代のようにみんながどうして生きのびるかという時代には他人の子どもでもふかしたじゃがいもやおにぎりを分けてくれるお母さんがいっぱいいました。今の日本では他人の子どもを気づかう大人は少数派になってしまったように思います。私たち日本人はあふれるモノとひきかえに大切なものを失ってしまっていないでしょうか。

    ** [平成18年中における自殺の概要資料] 警察庁生活安全局地域課

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コメント

“他人にめいわくをかけないで生きる”というモラルはある程度、たしなみのある範囲では 必要ではないでしょうか?
ただ、この議論を推し進めていくと”排除の論理”につながるので 念査が必要だと思いますが・・・。 尊厳のある命、尊厳のある死はない、という断定には 痛みを持って受け止めざるを得ず、傷つているお人もいらっしゃるかもしれませんね。 

投稿: patience | 2007年7月 5日 (木) 21時26分

“他人にめいわくをかけないで生きる”というモラルはある程度、たしなみのある範囲では 必要ではないでしょうか?
ただ、この議論を推し進めていくと”排除の論理”につながるので 念査が必要だと思いますが・・・。 尊厳のある命、尊厳のある死はない、という断定には 痛みを持って受け止めざるを得ず、いや増している者もおりましょう・・・。

投稿: Detour | 2007年7月 5日 (木) 21時29分

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