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2007年6月 5日 (火)

さまよう15歳 成績「中ぐらい」層が崩壊

【ニッポンの教育】
                     (2月9日 日本経済新聞 より)

【年6万人が中退】

 「彼女とディズニーランド行くにも1万円以上はかかる。最低限のお金は稼げないと」。東京都の都立高校校長(55)が、学校を辞めたいと言い張る一年生男子と説得する母親の間に割って入った。結局、「決めたんだから」という以上の理由を明かさないまま、生徒は学校を去った。

 同校の偏差値は都内で最下位グループ。大多数は勉強よりバイトに熱心で、夜間のビル清掃や工事現場で稼ぐ者もいる。2005年度の中退率は10%。校長は「退学後はバイト生活に入る子が多い。『何とかなる』と楽観しているが・・・・・」と気をもむ。
 全国の全日制高校の中退率は約1.7%(05年度)。年間約6万1千人の高校生が一度は選んだ学校を離れた。

【下位層がじわじわと厚みを増す】

 41カ国・地域の15歳を対象にした経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査(03年)。読解力分野で日本は、「基本的な読解力に危うさの残る」最下層の生徒割合が00年調査より4.8ポイント上昇。7.4%に達し、参加国平均を上回った。上位層は低下していない一方、下位層がじわじわと厚みを増す。

【生徒が若年寄のように見える】

 「成績が中ぐらいの生徒は、アルバイトと遊びに時間とエネルギーが向けられる」と埼玉県の県立高校教諭(58)。高校生の6割を占める中間層の動きを懸念する。
 卒業しても安定しない先輩の暮らしぶりや親の苦労を間近に見て、学びと将来が関係づけられない。「父親がリストラされた話は学校でも珍しくない。友達が『いい大学に入っても仕方ない』と口にする」と都内の区立中学三年の男子。都立高校校長は15歳で入学した生徒が「若年寄のように見える」と嘆いた。

【「さまよう15歳」から目をそらして教育再生は語れない】

 東大の本田由紀・助教授(42)は学力が伴わないまま進学させる現在のシステムの問題性を指摘し、「放置された子供への対応が必要」と説く。それには「小中学校で進級時に学力の到達度をチェックすることも検討していい」と、小中高校を通した抜本的対策の必要性を訴える。
 教育現場が直面する中間層の崩壊は、義務教育から大学へとつながる教育システムの矛盾の縮図。教育再生を掲げる安倍晋三首相は「すべての子供に必要な学力を身に付ける機械を保証する」と明言した。「さまよう15歳」から目をそらして教育再生は語れない。

【私の意見】Up63_30

 さまよう15歳といい、うつ病に苦しむ30代といい私たち大人は次世代、次々世代を余りにも粗末にしすぎていると思います。問題は若者の側ではなく、私たちの側にあります。このブログでも若者や教育について少しとりあげていきたいと思います。

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