弁護士大量失業時代? 進まぬ採用
【弁護士倍増】 (2月25日朝日新聞より)
弁護士は約2万3千人だが,18年までに倍増する見通し。数を増やし,高すぎるとされる弁護士報酬の水準を下げようとするのが経済界の狙いだ。弁護士会内部で強まる懸念に対し,改革推進派が「社会が『法化』され,組織内弁護士の需要増が見込める」と説得した経緯がある。
【日弁連調査 9割超の企業「弁護士採用しない」】
(2月22日 日本経済新聞より)
企業や官公庁の中で働く「組織内弁護士」について,9割以上の企業が採用する考えのないことが21日,日本弁護士連合会の調査でわかった。
回答した企業のうち,企業内弁護士が勤務しているのは約4%にあたる57社。半数近くが資本金500億円以上の大企業で,所属部署は多くが法務部門だった。
採用計画を尋ねると「募集中」と「募集していないが採用予定はある」は計3%「採用予定はないが検討中」(4%),「関心はあるが検討していない」(44%),「採用は消極的」(49%)と具体的な予定がない会社は9割を超えた。
【7割 「顧問で十分」】
採用しない理由(複数回答)は7割が「顧問弁護士で十分」と答え,ほかに「報酬(給与)の問題」(12%),「法務部・知的財産部など既存のセクションで不自由しない」(同)だった。
【私の意見】
私も今後企業や官公庁が組織内弁護士を増やしていくという点については悲観的です。日本企業にしろ官公庁にしろ組織的に課題に取り組む点においてはきわめて高い水準にあります。その組織の中でリーダーシップを発揮するのは弁護士資格をもっているか否かとはあまり関係がないと思います。
企業が弁護士に価値を見出すのは内部の一員としての意見ではなく,自社以外のさまざまな事件を取り扱っている弁護士による判断だろうと思います。
組織内弁護士が進まないとすると弁護士大量時代は弁護士大量失業時代ということになりかねません。若い弁護士の方にとり切実な問題です。私は若い弁護士の方に,どんな時代も正確・迅速・誠意ある日常の弁護士業務の積み重ねが基本だと言っていますが,それだけで大量時代の大波を乗り切れるか?というのが若い人たちの本音のようです。
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