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2006年12月30日 (土)

星の王子さまと銀河鉄道の夜

星を主題にした、この2つの著名な童話をこの暮にはじめて読みました。何度も何度も読み直している人が多いのに、この年になってはじめてということからも私の少年時代、青年時代がいかに非文学的であったがわかると思います。
今回もかつて子どもの部屋にあった本が、私の目に触れるという偶然がなければ一生読まずに終わっていた可能性があります。

【 星の王子さま 】  

Hosinooujiimg_0852_3 サン=テグジュペリ作。フランス語原題
Le Ptti Prince、直訳は「小さい大公」「小さな王子」。フランス人パイロット・小説家のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの代表作で、1943年にアメリカで出版されました。サン=テグジュペリは1944年7月敵軍の偵察に向かうための飛行機で基地を飛び立ったまま、消息を絶ち、2度と戻ってきませんでした。

<作品>
作者は冒頭で「おとなは、だれも、はじめは子どもだった。(しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない)」と述べています。作品中でキツネと王子が次のような会話をしています。
キツネがいいました。「さっきの秘密をいおうかね。なに、なんでもないことだよ。心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」「かんじんなことは、目には見えない」と、王子さまは、忘れないようにくりかえしました。

<日本語訳>

岩波書店が独占的な翻訳権をもち内藤濯の訳で出版していましたが著作権保護期間が2005年に終了したため、数社から新訳が出版されています。新訳も「星のおうじさま」の書名が多いのですが「小さなおうじさま」「小さな王子」というのもいくつかあります。

<異説>
「星の王子さま」はファンタジーであるというこれまでの通説に対して異説も主張されています。塚本幹夫の「星の王子さまの世界 ~ 読み方くらべへの招待」(中央公論新社)は、本書は「ヨーロッパで戦争に巻き込まれて辛い思いをしている人々への勇気づけの書」であるとのことです。

<私の感想>
作品は、その時代の作者の置かれている状況の中で生まれ訳本も訳する時代を反映しているように思います。また作品(訳も含め)は読み手の年令や置かれている状況によってさまざまな輝きを放つものと思います。全世界で5000万部日本で600万部売られたとのことですが、それほどこの作品は多くの人に輝きを放つ力をもっているということだと思います。
非文学的な私の感想はこの程度にして、この本についての感想や感じたことがあればお聞かせください。

【銀河鉄道の夜】
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<宮沢賢治>
引用:花巻市ホームページより

「雨ニモマケズ」、「風の又三郎」、「銀河鉄道の夜」など、たくさんの名作を遺した宮沢賢治は、明治29年(1896年)花巻で生まれました。賢治は盛岡高等農林学校卒業後、花巻農学校の教師として農村子弟の教育にあたり、多くの詩や童話の創作を続け、30歳の時に農学校を退職、独居生活に入ります。ここで羅須地人協会を開き、農民講座を開設し、青年たちに農業
を指導しました。その後、2度病に倒れ、ついに昭和8年(1933年)9月21日、37歳の若さで永眠しました。
宮沢賢治は、童話と詩が有名ですが、教育者であり、農業者でもあり、天文・気象・地理・歴史・哲学・宗教・化学・園芸・生物・美術・音楽・・・・・あげていけばきりがないほど多彩な内面を持っています。

<銀河鉄道の夜>
引用:ウィキペディア(Wikipedia)銀河鉄道の夜より

1924年ごろから執筆が開始され、1933年の賢治の死の直前まで推敲がくりかえされた。
あらすじ(最終稿)
一、午後の授業 疲れていたジョバンニは、天の川が本当は何なのか先生に質問されたが答えることができない。次に指されたカムパネルラも、ジョバンニのことを思いわざと答えない。
二、活版所
 ジョバンニは冷たい大人たちの中で活字拾いをする。仕事を終え、パンと角砂糖を買って家へ急ぐ。
三、家
 
病気の母と、漁に出たきり帰ってこない父のことやカムパネルラのことなどを話す。
四、ケンタウル祭の夜
 
母の牛乳を取りに牛乳屋に行くが、出てきた老婆は要領を得ず牛乳をもらえない。いじめっ子のザネリたちに悪口を言われ、一人町外れの丘へ向かう。
五、天気輪の柱
 
天気輪の柱の丘でジョバンニは一人寂しく孤独を噛み締め、親友カムパネルラのことを思う。
六、銀河ステーション
 突然、耳に「銀河ステーション」というアナウンスが響き、目の前が強い光に包まれ、気がつくとカムパネルラと銀河鉄道に乗っている。
七、北十字とプリオシン海岸
 白鳥停車場の20分停車の間にプリオシン海岸へ行き、化石の発掘現場を見る。
八、鳥を捕る人
 気のいい鳥捕りが乗車してくる。彼は、鳥を捕まえて売る商売をしている。ジョバンニとカムパネルラは鳥捕りに雁を分けてもらい食べるが、お菓子としか思えない。突然鳥捕りが車内から消え、川原でさぎを捕り、また車内に戻ってくる。
九、ジョバンニの切符
 車掌が来る。ジョバンニの切符は、ほかの乗客のものとは違っていた。気がつくと鳥捕りの姿は消え、鷲の停車場の手前で青年と姉弟が現れる。彼らは、乗っていた船が氷山に衝突して沈み、気がつくとここへ来ていたのだという。 やがて、サウザンクロス(南十字)で、乗客達は降りてゆき、列車内はジョバンニとカムパネルラの二人だけとなる。二人はどこまでも一緒に行くことを誓うが、カムパネルラがいつの間にかいなくなってしまう。一人丘の上で目覚め、町へ向かったジョバンニは、カムパネルラが川に落ちたザネリを救おうと川に入って行方不明になっていることを知る。

<私の感想>
賢治は、地道な農業実践指導者であるとともに、宇宙から社会や人々を見つめています。信心深い仏教徒でありながら、キリスト教を深く理解しています。明治期にこのようなスケールの大きい人間が育ったことは驚きですが明治期だからこそ育ったといえるかもしれません。明治から昭和の初期にかけての子どもたちや青少年に賢治の童話についていくのは至難のことだったろうと思います。賢治の作品が賢治の在世中はあまり人に知られず、そのすぐれた価値はかくれていましたが、死後年を追うごとに多くの人に親しまれるようになったとのことです。ただ、この物質的豊かな時代の人間に賢治の心をほんとうに汲みとることができるのかが大きな問題だと思います。
「銀河鉄道の夜」についての感想や感じたことがあればお聞かせ下さい。
「星の王子さま」とあわせて、一度意見交換会を持つのも一つかと思います。そのときは是非ご参加下さい。

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2006年12月27日 (水)

視覚障害・うつ病の労働裁判

【うつ病になった視覚障害者佐藤治氏の労働裁判】
                - 仙台地方裁判所に現在係属中 -

<視覚障害>
 佐藤さんは1962年生まれで、1983年(20歳のとき)Y社会福祉協議会(以下「Y社協」と略します)に就職しました。佐藤さんは就職のときにすでに「両網膜色素変性症」という視覚障害がありましたが、担当の総務、経理をきちんとこなしていました。佐藤さんは度の強い眼鏡で今でも普通の文字を読むことができ、私の知っている視覚障害の方の中でも軽度に属すると思います。

<うつ病の発症>
 Y社協は2000年4月から始まった介護保険事業に参入することになり、佐藤さんは1999年から介護保険業務の認可を得るための膨大な書類の作成等の業務を命じられました。佐藤さんは極度の超過勤務を余儀なくされ、加えて、会長、事務局長等より「赤字になったときは責任をとってもらう。」とのプレッシャーを受け続け、更に障害者差別の言動も受け、うつ病を発症しました。うつ病発症の状況について佐藤さんは次のように述べています。

「私は常にものごとを前向きに解決するよう務め、目のことも障害をバネにし、今までがむしゃらに仕事をしてきました。妻やヘルパーさんから『やせたんじゃない。疲れてるみたい。』と言われました。そう言えば眠れないし食欲も無い、だんだんやせてきて、平成12年6月16日頃、夜一人で仕事をしている時、突然発狂し泣き出し、自分で制御不能となりました。まさか私が『うつ病?』最初はテレビドラマみたいで受け入れられませんでした。たまりかねて6月17日にS中央病院に駆け込み(妻も心配して同伴)診察してもらったら、「うつ病」と診断されました。」佐藤さんはそれでもうつ病に耐えて働き続けました。介護保険は黒字となり、佐藤さんのがんばったお陰です。Y社協にとり重要な収入源としてY社協に大きく寄与しました。

<不適切な職場への異動命令>
 佐藤さんがほっとしていたのもつかの間、Y社協は佐藤さんを視覚障害者に不向きな職場への異動を命じました。視覚障害者は視覚障害のため物理的移動にある程度の苦労を伴いますがが、知的活動にはほとんど影響がなく、むしろ他の感覚や努力により健常者以上の知的活動を行っている視覚障害者が少なくありません。佐藤さんもそうです。ところがY社協は細かな文字を直ちに読みとらなければならない職場に佐藤さんの異動を命じました。佐藤さんは職場環境の改善を求めましたが、聞き入れてもらえず、むしろ減給処分などの厳しい扱いを受けました。Y社協は佐藤さんを退職させることしか考えていない対応をとり続けました。

<死の危機>
 佐藤さんはたび重なる降格、降級、言葉のハラスメントに耐えられず、死ぬ事しか考えられなくなりました。奥さんから「笑顔が消えた。じっと考え込んでばかりいる。仕事をやめて下さい。障害者を守るべきはずの社協が障害者いじめ。そんな所になんかいないで下さい。」とさとされました。そして奥さんに社協をやめていいかと改めて聞くと「いいですよ。生きてさえいれば何とかなりますから。」と言われ佐藤さんの心が決まりました。心配しているお母さんやお兄さんに報告に行き、お兄さんに長生きしたいので社協をやめたいと相談しました。お兄さんは、「病休をとって心の病を治してから今後の事を考えろ。今は正常な判断が出来ないのだから療養しろ。家族を守る為にも必要なんだ。」と言われ、思い切って病休を取り休む事にしました。

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      仙台高等・地方裁判所前にて 佐藤治,文代夫妻

<自然退職扱い>
佐藤さんはその後6ヵ月の病休と1年間の休職をしました。Y社協は佐藤さんが不適切な職場で病休中に改訂した就業規則を盾にとり、1年の休職期間満了を理由として2004年10月退職扱いにしました。

<裁判の争点>
 Y社協は佐藤さんの主張について全面的に争っています。争点は次のとおりです。

1.休職期間満了による退職扱いは有効か

 これが要は結論部分です。有効であれば、佐藤さんはY社協の労働者ではないので佐藤さんの請求は棄却となります。無効であれば佐藤さんは労働者としての地位が認められ、賃金を支払われることになります。

2.佐藤さんのうつ病発症は労災(公傷病)か私傷病か
 これについて労働基準監督署は2006年3月労災である旨の認定をしました。公的に労災認定をされたことは強い援軍ですが、裁判所はうつ病が業務に起因するのか否かを独自に判断しますので、その立証が必要です。

3.労災が認定されれば退職扱いは無効となるか

 労働基準法は「使用者は労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかり、療養のため休業する期間は解雇してはならない」と規定しています(19条1項)。ただ佐藤さんは解雇ではなく就業規則を適用して休職期間満了による自然退職扱いとされたもので、この法文がそのまま適用できません。これについてはエール・フランスが被告となった事件で東京地裁1984年1月27日判決は「使用者が従業員の復職を否定して休職期間満了による自然退職扱にする場合にあっては、・・・使用者が当該従業員が復職することを容認しえない事由を主張立証してはじめてその復職を否定して自然退職の効果の発生を主張しうるものと解するのが相当である。」としています。したがって解雇と同等の主張・立証責任が使用者側にあると言え、うつ病が労災であれば自然退職扱いが無効となると思います。

4.佐藤さんに対する減給処分は有効か

 佐藤さんは減給による損害額として6,196,381円の支払を求めています。病休、休職が業務に起因していればこの請求も認められてしかるべきです。

5.佐藤さんの職場復帰は可能か

 うつ病の労働者の場合、職場環境が変わらなければ、復職が難しいことが少なくありません。佐藤さんの場合、復職の条件としてY社協の職場環境並びにこれまでの姿勢の改善を求めていきます。

<次回予定>
 ・ 日時:2007年3月19日(月) 午後2時~午後5時
 ・ 場所:仙台地方裁判所 308号法廷
 ・ 予定:Y社協会長の本人尋問と佐藤さんの本人尋問

証人・本人調べに入るのは次回が初めてです。証人を調べてから原告や被告の本人尋問をすることが多いのですが、訴訟の迅速化のため、本人尋問を先にやって必要があれば証人尋問をするよう裁判所に要望し採用されました。裁判は、いきなり核心に入ります。
お時間のある方は,傍聴して佐藤さんを応援してあげてください。

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新党“ワーキングプア”結成される!

この見出しにおやっと思って見ていただけることを期待してかかげましたが,これは私が最近抱いている夢であって現実ではありません。朝日新聞の編集委員の座談会の一部を以下に紹介します。

朝日新聞(12月27日朝刊)紙面
【早野 透・星 浩・根本清樹編集委員の座談会】より抜粋

-来年の政策は-

早野:「安倍氏は教基法改正を受けて,教育をめぐる空気を本気 で変えていこうとしている。労働では財界主導の『切り捨て』路線が進む。年収400万以上のホワイトカラーの残業代をなくすなんてことが議論され,一方では生活保護レベルの年収しかない層が増えている。かつての自民党は弱者に温かい保守だったが,このままでは弱者に厳しい保守になっていきそうだ。」

星:
「企業は人件費削減に必死だが,個人消費は伸びず,ワーキングプアと呼ばれる人々が増え,マクロとしては経済の停滞につながる。労働分配率上昇は政府が主導しなければいけない。ただ,『民のことは民で』という小泉改革の負の遺産があり,安倍氏にそういう発想があるのか疑問だ。」

:「民主党内も,弱者保護派と規制緩和・競争志向派とが同居しているからね。消費税増税の議論でもそうだが,2大政党がいまだ政策本位になりきれていない。」

早野
:「ともかく非正規雇用の問題は異常だ。企業は露骨にもうけることばかり考えている。やはり政治が社会の大きな設計図を描かないと。一番象徴的な言葉は,ワーキングプアだ。来年は,政治全体に対して人々が爆発することもありうるね。」

:「確かにマグマはたまっている。」

根本
:「法案の中身は詰まってきているので,後は民主党の政治判断だ。参院選前の国会は対決モードになるだろうから,憲法だけ仲良くとはいかないのではないか。

早野:
「信用できないなあ。憲法も教基法も改正するという方向は一緒だからね。どこかでけりをつけちゃおうとなりかねない。」

早野氏は「企業は露骨にもうけることばかり考えている。一番象徴的な言葉はワーキングプアだ。来年は政治全体に対して人々が爆発することもありうるね」と言い,星氏は『確かにマグマはたまっている』と言っていますが,残念ながら,我が国の人々はなかなか爆発しません。与党は人々を忘れて経済界の意向を重視し,野党第一党の民主党は教育基本法の改正の場合も,防衛庁の防衛省格上げの場合も,保守的,右翼的動きが目立ちました。
人々を思う政治がされていないにもかかわらず,我が国の人々が政治に憤りを感じないのは一体どこからくるのでしょうか。夢が正夢になる日がきてほしいものです。
どうすれば正夢になるかご提案があればお聞かせください。

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2006年12月23日 (土)

障害者政策研究全国集会

12月9日(土)から12月10日(日)にDPI(障害者インターナショナル)日本会議全国自立生活センター協議会(JIL)などの障害者団体が,第12回障害者政策研究全国集会をもちました。
この集会は,“切り開こう権利の時代! 私たちがつくる制度・政策”として障害のある人たちが自分たちで制度,政策をつくり権利の確立をめざすものです。

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私は両日とも参加し,10日(日)午後からは労働分科会のパネラーの1人として発言しました。
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昨年成立の悪法障害者自立支援法についての批判が続出し,廃止か少なくとも大幅な見直しを求めないと生きていけないというのが参加者全員の意見でした。
日本の大企業は最高益を更新しており,また個人をとっても,富める者は益々財を蓄えています。それにもかかわらず経済的に最もゆとりのない,障害のある人や家族に更なる負担をさせることは明らかに政策の誤りです。日本政府が取り続ける最も弱い人たちへの冷たい扱いは人のおこなうこととは思えません。
障害者自立支援法に賛同した障害者団体からも悲鳴が出され,与党は12月1日2008年までの3年間に1200億円の予算措置を講じ負担増を軽減すると発表しました。しかし,基本的なものは何も変更しておらず,この程度の軽減は焼け石に水です。

【弱くもろい社会】

1980年に国連で採択された世界行動計画は,
 「ある社会がその構成員のいくらかの人々を閉め出すような場合,それは弱くもろい社会なのである。」
と指摘しています。
私たちはこの指摘を厳粛に受け止める必要があるのではないでしょうか。

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障害者自立支援法の欺瞞

政府は2005年10月30日障害者自立支援法を成立させました。これは,多様な働き方というキャッチフレーズのもとに非正規雇用,不安定雇用を拡大させたのと同じ欺瞞的な手法で,障害者自立支援法という欺瞞的な名称の法律を成立させたものです。
障害者自立支援法は障害のある人を支援するどころか,障害のある人に対する給付を徹底的に削減するとともに,受益者負担という名目で障害のある人に費用を負担させ,障害のある人とその家族の貧困化を加速させ,障害のある人の社会参加を阻むものです。

1979年の国際障害者年のテーマとして国連総会で“完全参加と平等”が採択されて以来,世界の流れは障害のある人の完全参加と平等にむかってきました。その流れの中で障害者政策で遅れている我が国も少しずつ改善の方向に向かっているように思えました。ところが,障害者自立支援法はこの流れを逆流させるとんでもない法律です。

私はこの法律が法案の段階から反対し,2005年11月30日の職業リハビリテーション研究発表会で,
「ノーマライゼーションに逆行する『障害者自立支援法』」
という題のもとに問題点を指摘しました。

           

論文:ノーマライゼーションに逆行する「障害者自立支援法」
                      弁護士 清水 建夫

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2006年12月22日 (金)

神戸高校第14回生東京同窓会

【お母さん,それは同窓会って言わないよ!】

           Koubekoukou

私は1962年3月に兵庫県立神戸高等学校を卒業しました。私たちの学年は第14回生で五百数十名が卒業し,その内約150名が在京です。
27年位前に第14回生東京同窓会をつくりました。
定例会を1年に3~4回もち,勉強会,文化祭,美術鑑賞会,夕食会,忘年会をもっています。

12月9日(土)夕方からマンダリンオリエンタル東京で今年最後の集まりとして忘年会をもちました。

定例会以外にも,ハイク14(ハイキング),俳句14,絵画クラブ,神高ゴルフ14などのサークルができています。

私の事務所が事務局で俳句14の句会の場所になったり,絵画クラブの美術室になったりして,事務所には高校の友人がいつも訪れています。
高校は男性2,女性1の割合の男女共学で,在校時はフォークダンスの時間がとても多かったのですが,男子の6分の1は女子役になります。女子役になったときはいつも男性と手をつないだり,腕を組んでスキップをする悲しい時間でした。

第14回生東京同窓会はたびたび集まるので,女性の同窓生が娘さんに「今日は同窓会よ」と言って出掛けようとすると,娘さんから「お母さん,それは同窓会って言わないよ!」と言われたそうです。

神戸高校校歌の3番の歌詞は,
わこうどは
 うたごえをみそらにみてよ
 きみみずや
 人生のはじめにおいて
 わがともと
 きざむいのちのときどきを
 歴史のいとにあざないて
 とうとからずやわれらあり

です。
“人生のはじめにおいて”というくだりを歌うとき,
ああ人生のはじめかとかすかな感動をおぼえながら歌いましたが,もう人生のはじめとは言えない年令になってきました。
それだけに余計今後は同窓会(?!)がたびたび開かれることでしょう。

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次回公開講座のお知らせ

2007年新春講座  (連続講座第3回)

「憲法9条を軸に21世紀の日本」
 ~世界を視野に入れ,戦前,戦中,戦後を
                  生きた財界人の直言~
          品川 正治氏(経済同友会終身幹事)


日時:2007年2月27日(火) 午後6時30分開会 (6:15会場)
場所:大田区民ホール・アプリコ 地下展示室
                 (JR蒲田駅東口徒歩2分)
参加費:500円(資料代)


どなたでも(大田区以外の方も)参加できます。
関心がおありの方は銀座通り法律事務所までお問合せください。
詳細をご案内いたします。

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弁護士9条の会・おおた

12月8日(金)午前10時~12時,弁護士9条の会・おおたが企画した12月15日の公開講座への参加をお願いするオルグ活動をしました。

15日の公開講座は,日中韓3国共通歴史教材を執筆した早稲田大学教授大日方純夫氏の講演です。

弁護士9条の会・おおたは,憲法9条を守ろうという大田区在住・在勤の弁護士の集まりです。さまざまな経験を持つ,立場の異なる弁護士が憲法9条を守ろうという一点で集まっています。

     

月に1回,弁護士会館(千代田区霞が関)に集まり,お弁当を食べながら1時間半位ディスカッションをします。集まるのは10人くらいですがとても仲の良い集まりで,私には,仕事のことを忘れることのできる楽しい時間です。ここでの話し合いをもとに,1~2ヶ月に1回大田区蒲田で公開講座やシンポジウムを開いています。

12月8日は,南部法律事務所(大田区蒲田)のベテラン事務局員Nさんの案内とIくんの運転であちこちまわりました。

オルグの意味をイミダスで調べましたら,オルガナイザーの略で組合などの組織を強化するために活動する人となっています。

最後は大田区議会議員の方に参加の案内に行きました。区議会開催中のことであり皆さん大忙しでしたが3名の方とお話ができました。
なお,参考までに大田区議会の構成は次のとおりです。

自民:14名
公明:11名
共産:8名
民主:4名
ネット・無所属連合:3名
大田区民連合:3名
その他:5名

私は30数年前,薬害スモン訴訟の支援をお願いして労働組合まわりをしましたが,それ以来のオルグ活動です。

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とても忙しい2週間でした

12月8日から12月21日までの14日間は,私にとってとても忙しい2週間でした。
ブログというのはインターネットを利用した公開日記ということですから,私的なことも含めてこの2週間をふりかえりながら私の弁護士活動を紹介させていただきます。

それにしても,たまりすぎましたので何回かにわけて紹介させていただきます。

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2006年12月18日 (月)

12月22日までお待ち下さい

私が関与している裁判のことや、社会の動きについてお話したいことがたくさんありますが、12月21日までヘビーな訴訟数件の準備に追われています。
12月22日には更新しますので私からの発信は今暫くお待ち下さい。

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2006年12月13日 (水)

雲の上の人

私にとって鬼塚氏は常に雲の上の人です。
雲の上の人というのは,鬼塚氏が㈱アシックスを始め世界のスポーツ業界のトップリーダーにあるということからではなく,鬼塚氏のもつ人間としての大きさ,気高さ,あたたかさ,やさしさからくるものです。
私は公害事件,薬害事件,労働事件を通し,弁護士として企業のもつ“暗”あるいは“負”の部分に向きあうことが多かったのですが,鬼塚氏によって企業の“明”あるいは“正”の部分を知ることができました。

私は今でもウィングが左に傾斜しがちですが,あんな立派な経営者がいるという鬼塚氏への思いが,私の企業や企業経営者に対するバランス感覚を正しく維持する最大の力となっています。

 【鬼塚 喜八郎氏】 
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・略歴
 1918年5月 鳥取県に生まれる
 1936年   鳥取県立鳥取第一中学校卒業
・職歴
 1946年   満7ヶ年の軍務から復員後,神戸にて3ヶ年のサラリーマン生活
 1949年   独立して,非行化していく青少年の育成はスポーツによることが
         第一と考え,スポーツシューズ専門メーカー「オニツカ㈱」を創
         設,代表取締役に就任
 1974年   (創業25年目)世界スポーツシューズ三大メーカー一社として
         東証一部上場
 1977年   スポーツウェアメーカー㈱ジィティオ,ジェレンク㈱の二社と合併
         し,㈱アシックスを設立。同時に代表取締役社長に就任
 1995年   ㈱アシックス取締役会長に就任,現在に至る

・社外役職歴
 世界スポーツ用品工業連盟・終身名誉会長(第3代,第6代会長)
 国連支援交流財団・名誉理事長(元理事長)
 (社)スポーツ産業団体連合会・会長
 (財)日本バスケットボール協会・会長
 (財)日本発明振興協会・会長
 (社)関西経済団体連合会・常任理事

・学位  大韓民国・漢陽大学経営学名誉博士(2000年)

・著書
  「私心がないから皆が活きる」(日本実業出版社)
  「私の履歴書」(日本経済新聞社)
  「アシックス鬼塚喜八郎の経営指南」(致知出版社)
  「転んだら起きればいい!」(PHP研究所)
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2006年12月10日 (日)

ぼうねんかい(望年会)のご案内

日時:12月14日(木)午後 6:30~
場所:東京都中央区銀座
会費:4,000円位

“変えよう日本!”という熱い思いをおもちの方は大歓迎です。
参加いただける方は、銀座通り法律事務所までご連絡下さい。

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【激増するうつの真犯人はだれっ?】

私の発表論文より ~

“多様な働き方”というまやかしの言葉を多用し政府が推し進
めたもの


(1) 政府・経済界は総合規制改革会議あるいは経済財政諮問会議を利用し、「多様な働き方」「雇用・労働の規制改革」の名のもとに企業が契約関係を打ち切りやすい労働法制を次々とつくり、拡大した。 a.労働者派遣制度の拡大、b.有期労働契約の拡大、c.雇用と実質的に変わりのない請負契約の容認、d.裁量労働制の拡大等。

(2) 労働契約形態について多様なメニューが用意されれば企業がコストが少なく、契約関係を打ち切り易い契約形態を選ぶのは自然の理である。現実に正規社員が大幅に減少し、パート、有期契約、嘱 託、派遣、請負の非正規雇用形態が著しく増加している。企業の8割は非正規雇用選択の理由を「労働コスト削減のため」と明言している(2006年労働経済白書)。

(3) 非正規雇用では賃金の上昇がほとんどない上に、労働者にとりキャリア形成ができず、技術や経験の蓄積ができない。同白書によれば20歳代の20%以上の者の年間収入が150万円未満であり、200万円未満をとれば3分の1に達している。低収入の若者は現在のところ親と同居していることが多いが、将来自立しなければならない事態を迎えた時に大きな社会問題となることが予測される。

(4) 一方、正規労働者は正規労働者の人数が減る中で負担が増加し、かつ成果主義の厳しい現実のもとに不安が増加し、「心の病」が増加している。「多様な働き方」というのは、労働者が望んで、進んで選べる環境があってこそ意味あるものになる。雇い主側のみ選択権のある現実のもとでは労働者にとってただ悲惨な結果しか残らない。「多様な働き方」という甘い無責任な響きの言葉を多用し、企業のリストラを推進してきた政府・経済界・学者の責任はきわめて重い。

~ 神野直彦東京大学経済学部・大学院経済学研究科教授
             
著 「『希望の島』への改革」より ~


神野直彦教授は、5年前に著書「『希望の島』への改革」(NHKブッ
クス)の中で次のように指摘しています。

(1) 「日本は今、この『歴史の峠』を、『競争社会』への道を目指して超えようとしている。『競争社会』を目指して邁進しさえすれば、『活力ある社会』という『希望の明日』が待っていると吹聴されているからである。」「『競争社会』では、人間は目的達成のための手段として位置づけられ、コストを高める妨害物と見なされてしまう。『競争社会で』称賛される有能な経営者とは、自分が経営する企業から、コストのかかる妨害物である人間を、いかに多く排除したかによって評価される。」「こうして、企業も政府もリストラによって、人間が共同生活をする『場』である社会から人間を排除しようとする。」(9~12頁)

(2) 「社会とは、他者との協力なしには生存ができない人間が、共同生活を営む『場』である。いやしくも人間が共同生活を営む社会というからには、『他者の成功に貢献すれば、自己も成功する』という『協力原理』が埋め込まれていなければならない。」「いま日本は、血眼になって社会から人間を排除することに全力を挙げている。何のために社会から人間を追い出すのかを、立ち止まって再考しなければならない。人間の幸福のために企業があり、政府があるはずである。人間を忘れた日本は、明らかにハンドルを切り間違えたのである。ハンドルを切り間違えたのであれば、アクセルを吹かせても、地獄に向かって突き進むだけである。早くハンドルを正しい方向へ切り替えなければならない。人間は、人間にとって最高の存在である。経済のために人間があるのではなく、人間のために経済はある。ところが『競争社会』では、人間は経済の『手段』にしかすぎない。人間はコストを高める妨害物と見なされ、人間が共同生活を営む『場』である社会から人間を追放してしまう。しかし人間中心の『協力社会』では、人間の能力を相互に高め合い、生産性を向上させることによって、経済成長を目指すことになるのである。今からでも遅くはない。生まれ出ずる痛みに耐え、人間を中心とする社会を目指して『歴史の峠』を超えていこうではないか。つまり、日本を『希望の島』に再生するため、『競争社会』に別れを告げ、『協力社会』への道を着実に歩み始めようではないか。」(10頁、19~20頁)

私の発表の場では、会場から事例報告について質問や意見が活発に交わされました。

論文の6項、7項をお読みください。

私の論文や、神野直彦教授の指摘についてご意見があればお聞かせください。

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【道場やぶり?】

職業リハビリテーションというのは、障害や疾病のために働くことが困難な状況にある人が職業訓練を受けたり、事業主が職場環境を改善して、働くことができるようにすることを指します。
幕張にある障害者職業総合センターは、職業リハビリテーションの中枢センターで、職業リハビリテーションに関する調査、研究、職業カウンセラー・ジョブコーチの養成と研修などを行っています。
職業リハビリテーション研究発表会は年1回行われ今年で14回目を数え、私は第8回以来、7年連続して発表しています。
7年前は職業カウンセラーの方が中心のどちらかというと身内の発表会という感がありました。そこに働く障害者の弁護団という肩書きで政府や厚生労働省の方針を批判したので、道場破りのようでした。弁護士で発表しているのは過去をさかのぼってもどうやら私だけのようです。今では障害者職業センターの方たちとも親しくなりました。

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2006年12月 8日 (金)

【職業リハビリテーション研究発表会】

12月5・6日の両日、幕張(千葉市)のOVTAと障害者職業総合センターにて、第14回職業リハビリテーション研究発表会(主催:独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構)がありました。
私は、12月6日(水)、以前ブログでも紹介しています論文、「職場うつの発症因子と復職のための条件を発表しました。

この日は天候もよく、海浜幕張駅から会場まで、公園を通り徒歩で15分程気持ちのよい行程でした。

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2006年12月 7日 (木)

「新会社法を活かす企業未来塾」参加者の声

先日ご紹介しました2006年12月 1日 (金)におこなわれました「新会社法を活かす企業未来塾」第三回定例会の出席者より、参加しての感想が寄せられましたので一部ご紹介致します。

<株式会社プリントン 代表>

わたしが中学生のとき、タイガーの赤いラインのバスケットシューズはあこがれでした。このブランドの復活は喜ばしく思っています。ブランド戦略、チャンネル戦略、コミュニケーション戦略、エモーショナルを持たせられるブランド戦略の大切さを感じました。
 アルメール・カイエール氏の「どこの国でも、会社と社員のあり方については同じ」という話はわかりやすいものでした。社員が誇りを持つときはという話の中で、家に帰ったときに明るく会社の話しをできるか・・・。自分の会社の社員はどうかなと不安を持ちました。
 新会社法について、自社に役立つ情報が知りたいです。

<株式会社桜和 取締役>

アルメル・カイエールさんのお話に大変興味を持ちました。十数年前から日本で取り入れられてきた能力、成果主義に対し疑問と反省を強く感じました。
過去の日本文化、精神を再考して、過去の日本式経営の良いところを再度検討して取り入れなければ日本の再生はないと思いました。
フランスも日本と同じ、従業員を大切にする「企業は人なり」という考えを持つことに驚きました。

<弁護士 岸本史子>

どちらのお話も、ご経験に基づいたグローバルな視点から身近な問題までもきかせていただき大変ためになりました。
尾山氏のお話は、基礎知識がない者にとっては、やや難しいところもありましたが(横文字が多くて・・・)(スピードが速いところも)1つのブランドが日本で誕生して、世界に広がっていくときその背後でどんなことが考えられているのかに触れることができて面白かったです。
カイエール氏のお話は、通訳も流れがよくてとても聞きやすかったです。内容も、これから自分がリーダー、上司として行動する場合には心しておきたいことが満載で、いいお話をきかせていただきました。
お二人とも、いろいろな文化、企業でご活躍されただけあって魅力的な方だと思いました。

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2006年12月 4日 (月)

【あなたは日経派?朝日派?】

政府税調の答申を受けての一連の記事をご紹介しました。
私は朝日新聞の考えに近いですが、消費税を社会保障を支える有力な財源とする考え方には賛同しかねます。

あなたはどのような考えをお持ちですか?

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2006年12月 3日 (日)

朝日新聞社説

【政府税調】
                   - 12月3日朝日新聞より抜粋 -

税金が下がれば競争力は増し、企業活動が活性化すれば税収が増え、働き手の取り分も増える。そんなシナリオを描いている。だが、今の日本経済の最大の弱点はぱっとしない個人消費にある。一方大企業のほうは元気満々といっていい。この9月中間決算で、東証1部上場企業は4期続けての増収増益を記録した。最近の企業は、もうかってもさほど賃金には回さず、内部留保や株主への配当積み増しにあてる傾向がある。法人減税が消費拡大につながる保証はない。

その一方で消費税の見直しには口をつぐんでいるというのは、著しくバランスを欠く。景気への悪影響を懸念したのかもしれないが、消費税は今後の社会保障を支える有力な財源だ。国民の将来不安に応えるためにも、せめて消費税についての基本姿勢ぐらいは示すべきだった。
財政再建のために、生活保護など社会保障の切り下げが始まろうとしている。所得税や資産課税を含めた財政改革の全体像が示されなければ、国民は負担と受益のバランスを考えようがない。負担増の話は来年の参院選後に先送りというのでは、責任放棄に
等しい。

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日本経済新聞社説

【成長重視の税制へ「本間税調」の第一歩】
               - 12月3日日本経済新聞より抜粋 -

答申には株式売却益・配当の軽減税率の廃止など納得しにくい部分もあるが、減価償却制度の改革による法人税の負担減や留保金課税の見直しなど、企業の競争力強化に役立つ改正を提言した点は評価できる。具体案を決める与党税制調査会にも経済活性化への配慮を望みたい。
税制の抜本改革の議論は来年の参院選後に本格化する。財政再建のため消費税増税は避けられないとしても、法人税率の引き下げを含め、成長促進に最大限、気を配るべきだ。

答申は法人実効税率について「引き下げの問題が提起された」と書くのにとどめた。抜本改革の論議でではせめて欧州なみの30%台半ばに下げる方向を明確にしてほしい。

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企業優遇鮮明に

【政府税調答申 首相意向に沿う】
                 - 12月2日朝日新聞より抜粋 -

政府税制調査会(会長・本間正明阪大教授)は1日、07年度税改正の答申を安倍首相に提出した。減価償却制度の見直しなど各種の企業減税を盛り込み、法人税率については今後引き下げを検討するとしている。成長重視路線を掲げ、企業の国際競争力強化に熱心な安倍首相の意向をくんだ内容だ。来年度税制の最終的な改正内容は与党が今月中旬の税制改正大綱で決めるが、与党も企業減税路線を受け入れる見通しだ。

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私の意見・疑問

男女雇用機会均等法が施行されて24年が経過しましたが、男女の賃金格差は今なお歴然としてあります。日本では、女性が母子家庭になるのは離婚あるいは配偶者の死亡などの偶然的な場合が多く、シングルマザーを自分の意思で選択する人は少数です。
母親としての役割とともにいきなり一家の大黒柱の役割をはたさなければならず、母子家庭のお母さんの置かれている状況にはとても厳しいものがあります。これまで子育てに追われていたためキャリア形成はできておらず、単純で低賃金の労働に生活の糧を求めざるを得ません。
生活保護の母子家庭の保護を撤廃し、国の負担を少なくしようとする日本政府の考え方にはとても納得がいきません。貧しい家庭からも有為な若者が育つ基盤を作るのが政府の役割だと思いますが、今はその芽をどんどんつんでいます。

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公費支援欧州とは大差

                - 12月3日朝日新聞より抜粋 - 

幼稚園前の育児への公費支出が、日本は国内総生産(GDP)比0.6%だが、北欧や仏はその4~5倍、英独も3~4倍の割合だ。幼稚園以降の教育費も日本は同3.7%しかなく、経済協力開発機構(OECD)加盟国で最低だ。

仏には、子どもの数が増えれば税額が大きく減る仕組みがある。スウェーデンは手厚い児童手当や長期の育児休暇制度を設ける一方、女性を福祉・教育部門の公務員に大量採用する。欧州では「社会全体の財産である子どもの育成は政府が責任を負う」との国家政策が定着する。元スウェーデン大使の藤井威氏は「育児を社会全体で負担して母親の労働力を生かせば、出生率も上昇して成長率も上がるという『福祉の成長促進効果』が欧州では認知されている」と語る。
次世代育成を成長戦略に結びつける国々とは逆に、日本は巨額の財政赤字のつけを次世代に回すばかりだ。親の経済環境の差に関係なく、次世代に広く夢を与える成長戦略はないのだろうか。
              ◇
分厚い中流層が崩れて職場や子どもにも経済格差が広がり、地方の没落にも歯止めがかからない現実を追ってきた。拍車をかけるグローバル競争がいや応なく進む中で、社会が分裂しないように、財政や社会保障制度などで支え合う「公助」の仕組みをどう作り直すのか。核となる政府の役割を考える。
                     

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あらゆる家庭から有為な若者を育てよう!

【生活保護費、母子加算3年で廃止 厚労省方針】
               - 11月30日 朝日新聞 より -

厚生労働省は29日、国費ベースで約2兆円の生活保護費を来年度予算で400億円削減する方針を固めた。一人親の家庭の給付に一律上乗せしている「母子加算」を3年で段階的に廃止する。また、持ち家に住んで生活保護を受けているお年寄りに対する支
給をやめ、自宅を担保に生活基金を貸し付する「リバースモーゲージ」制度を導入するなどして、国庫負担を削減する。04年度から段階的に廃止された老齢加算に続き、母子加算も廃止されることで「最後のセーフティーネット」のあり方が問われそうだ。

社会保障費は07年度予算の概算要求基準(シーリング)で7700億円の自然増を2200億円抑制することが決まっている。同省は生活保護で400 億円減らし、失業給付にあてる雇用保険の国費負担の半減で1800億円削減することで計2200億円の減額の達成を見込んでいる。

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2006年12月 1日 (金)

「新会社法を活かす企業未来塾」第三回定例会

本日12月1日(金)午後1時より,TKP東京駅小ホールにて「新会社法を活かす企業未来塾」の第三回定例会が開催されました。
1時から2時まで意見交換会をおこないました。
また,2002年4月に民事再生の申立をし2005年10月再生手続きを終結し,今では順調に業績を回復し金融機関との取引も正常化している印刷会社会員から事例報告をいただきました。

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第2部として,午後2時から,㈱アシックス常務取締役尾山基氏に「ヨーロッパにおけるオニヅカ・タイガー(アシックス)ブランド戦略」と,

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㈱三城(メガネのパリー・ミキ取締役社長アルメル・カイエール氏に「ヨーロッパ・アメリカ・アジアにおける事業展開」というテーマで講演をいただきました。

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日本人がヨーロッパにでかけての事業展開と,フランス人が日本に来ての事業展開とのコントラストが面白く活発な意見と質問がかわされました。
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この企業未来塾は,質の高い公正な企業の発展を期して,私と公認会計士尾関純(あずさ監査法人代表社員),佐々木伸悟(佐々木公認会計士事務所代表),弁護士岸本史子(あずさ総合法律事務所パートナー)とが世話人となり呼びかけたものですが,今後は参加企業からも世話人になっていただき一緒に企画運営をすることになりました。

次回定例会の予定は,平成19年2月21日(水)午後1時30分~4時30分,場所は銀座ブロッサムにて予定しております。

新たに参加をご希望の方は,銀座通り法律事務所にお申し込みください。どなたでも歓迎いたします。

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クローズアップ現代の放送

11月30日放送,NHKのクローズアップ現代「急増する働き盛りの“うつ病”」
は,うつ病で苦しんでいる働き盛りの人たちに希望を与える番組としては,とてもよかったと思います。 
後半に登場した企業は企業のあるべき姿としてこの番組のビデオを有効に使えると思いました。
 
働くうつの人のための弁護団も5分間位紹介されました。
番組の後半に登場したうつ病の予防やうつ病の労働者の職場復帰に積極的に取り組む企業はまだ少数です。うつ病を発症した労働者の個人責任として職場から排除しようとする企業が今なお後をたちません。
働くうつの人のための弁護団は,そのような企業に対して仁王さまのようにがんと立って労働者を守っていきたいと思います。

ちょっと残念なのは,番組全体の流れの中では,弁護団の取り組みがむかしむかし話のように異質にうつる感がありました。弁護団に寄せられる相談は,今現在進行中のホットなものばかりだということをご理解ください。

この番組をこまめに足をはこびつくりあげ,弁護団を紹介してくれたNHKの若き女性ディレクターに感謝します。

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